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フォーカストロント
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Sonia Sakamoto-JogインタビューフォーカストロントHOME a
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映画を通して、多くの人が共感したり笑ったり出来るということがとても素敵

Toronto Reel Asian International Film FestivalのディレクターであるSoniaさん。
日本人の母とインド人の父を持ち、マルチカルチャーの街、トロントで、カナダの文化とアジアの文化が交わる映画祭を運営する彼女。
沢山の文化が共存するトロントが好きと笑顔で語ってくれました。

aiconToronto Reel Asian International Film Festival について

Toronto Reel Asian International Film Festival はカナダでもとても大きな映画祭の一つで、東アジアと東南アジアの映画、そしてカナダの作品を集めた映画祭です。第14回目の今年は11月9日から15日までの6日間に渡り、世界中から厳選した50以上のアジア各国の映画を上映します。

日本からは山村浩二監督のアニメーション作品や、日本人監督によりトロントで撮影された『トイレット』など、5つの映画が上映されます。また、運営側ではボランティアを含め総勢150人以上の大勢のスタッフでこの映画祭を支えています。

iconなぜアジアに注目を置いているのですか

この映画祭の創設の目的として、トロント、さらに世界各地で活動しているアジア系の映画製作者に、彼らの努力や素晴らしい作品を披露する機会を与え、協力していきたいと考えているからです。

aicon映画についてどう思いますか

映画が大好きで、いつも映画を見ていました。

16歳の時に友達と映画館に行った時の上映映画の事を今でもよく覚えています。この映画は亡くなった人とセックスをするという映画で、映画の内容が内容だけに、私たち以外に観客はたった二人しかいなかったけれど、とても印象的な美しい映画だった事を覚えています。映画を観るのはジャンルを問わず好きで、人から注目されているような映画でなくても、どんな映画でも好きです。トロントには沢山の映画祭があり、私の様に映画を愛している人にはとても良い場所だと思います。

iconこの映画祭へ関わる事になったきっかけ

初めてトロントに来た時は知り合いもあまり居なかったのですが、この映画祭に出会うきっかけがあり、ボランティアとして参加し、それを通して多くの人に出会いたいと思ったからです。

その時出会ったスタッフの人達の事が本当に好きでした。皆一生懸命働くだけでなく、とても面白い人ばかりで、トロントに来たばかりの私を歓迎してくれました。初めはパーティーのスタッフとして参加し、その後2年間映画祭にボランティアで関わった後、3年前から私がディレクターとして関わるようになりました。

ボランティアから始めたので、ディレクターとしてどのように関わるのが良いのか、スタッフの関心は何か、映画祭を通じてどのようにスタッフが楽しむ事が出来るかなど、最初から自然に関わる事が出来たのではと感じています。

aicon映画祭の意義とは

まずは、この映画祭がより広く認知されて、映画祭が取り上げた映画作品、そしてアジア映画をより多くの人に観て頂くという事です。世界で何が起こっているのか、各国の文化や出来事などを、様々なバックグラウンドを持つ人々が共存しているトロントという街で、様々な方に披露する事にあると思います。

またトロントに住む人々に映画を通じて、様々な国、街、文化に触れて頂き、色々な事を知って頂くチャンスを与えるという事です。

もう1つはアジア系カナダ人の映画製作者に、彼らの映画を世間に披露する機会を与える事です。この映画祭で彼らの素晴らしい才能と情熱を多くの方に知って頂き、彼らの活動をサポートしたいと考えています。

iconこれまでの映画祭を通して感じた事はありますか

一番感じた事は、トロントにある様々な国の移民の集まるコミュニティーの素晴らしさです。トロントでは世界中の様々な国から、数多くの移民が集まり、それぞれコミュニティを形成しています。それぞれ違うバックグラウンドがあって、とてもユニークであるけれど、一方でこの映画祭を通じて、 1つの国の1本の映画を、様々なバックグラウンドを持つ人々が共感したり、笑ったりする事が出来て、価値観を共有できる事が新鮮で、また時には国籍、文化を超えて、意見を言い合ったり出来るという事がとても素敵だなと感じました。

aicon今までの映画祭についてどう思いますか。

この映画祭は、関わる人々、観客達、トロントで様々な国から来た人々、異なる背景を持つ人々の本当の意味での『コミュニティ』だと感じました。

例えば日本の映画を観たいという方、日本人であったり、日本が大好き、日本語をしゃべる、日本に行きたい、題名が好きなどで、映画館のような場所に一同に集い、同じ時間を過ごす事は良い事ですよね。
そして映画の中で日本の文化に纏わるジョークがあり、全員が笑い、全員が理解できる。

そんな場所を提供しているグループの一人だと感じられる事はすばらしいと思います。

トロントのような大都市ではたまに孤独だと感じることもありますよね。だからこのような機会が必要だと感じます。

去年映画祭でタイ映画を取り上げ、監督をタイからお招きし、オンタリオ州のタイ協会のグループの人々が映画を鑑賞しました。その後、タイ協会の方々は監督を映画上映後、ロビーで1時間以上質問攻めにして、次の日には監督を夕食に招待し、またその次の日には監督をナイアガラの滝に連れて行ったようです。彼らは、タイからのお客さんをもてなし、故郷の事を話したり、彼らにも馴染み深い監督が直面している問題を一緒に議論出来る事が本当に嬉しいのです。

また、映画祭は時にまじめに、時に楽しく人々を惹きつけます。それはとても重要な事だと思います。

例えば昨年上映した"Fish Story"では、カナディアンたちは日本映画のジョークを笑っていたりと、とても大きな驚きですよね。さらに言葉が解らなくても、映画という映像の力で、字幕が出る前に観客が笑う。その事で、「この冗談が解るって事は、ここにいる人達は自分の事を少し解ってくれている」と感じるはず。それはとてもすばらしい事だと思います。

それに、映画を通してそれぞれの人が、映画館というスペースの中で、今まで関わりの無かった人との『繋がり』を感じる。それが映画の魅力、そしてこの映画祭の意義だと、このインタビューを通じて再認識しました。

aicon今年の映画祭の見所は

私達は異なる様々な映画と国々を代表した作品を取り上げ、紹介する事に取り組んでいるだけなんです。 なので特にターゲット層は定めていませんが、今年は魅力的な日本の作品を集められました。だから日本の映画に、より焦点を当てられるよう、例年以上に力を入れています。その他に、北米で映画を撮り始めたばかりの若い監督達の映画もあります。

icon今までの映画祭を通して、向上したり変えたりしたいことはありますか?

過去の映画祭は成功に終わりました。

成功する為に私達は心掛けていたのは、いつも人々が見たい映画を選び、取り上げる事。これはとても簡単なように思えて、とても難しい事でした。各国のグループの人たちがトロントの映画祭に来るでしょう?中国、香港、日本、韓国、マレーシア、ベトナム、タイ。だから、最初に確かめる事は、様々なバックグラウンドを持つ人達、全ての方が観たいと思う作品を見つけられるか。 もしかしたら一度も他の文化を楽しいと思った事が無いカナディアンが居るかも知れない。彼らはこの映画祭で何が見たいのか。ドキュメンタリー?それとも武術?コメディー?だから私たちはいつも上映する映画にバラエティーを持たせるように努力しています。そしてカナダ映画の数も向上できるように努力しています。実際上映作品の半分は短編のカナダ映画です。

さらに私達の挑戦は続きます。もしあなたが私達を知っていて、アジアかカナダの映画制作者だったとしましょう。そうすると、あなたは私達の映画祭で作品を公開したいと思うか。この映画祭で上映する事を誇りに思うか。上映した事をとても嬉しく思うか。もしかするとこの映画祭をきっかけに誰かがあなたの映画をテレビで上映してみたいと思うかもしれないし、次の映画を作るサポートをしてくれる人々と出会うかもしれない。そんな数々のチャンスを得られる。そんなふうに、どうしたら私達が映画制作者たちをサポート出来るかということを考え、取り組んでいるんです。

aicon過去の映画祭の経験から、カナダディアンが面白いと思うものは何だと思いますか

彼らは様々な国の人達の生活様式を垣間見るのが好きなんじゃないかと思います。違う国の誰かの生活を特集した映画だったり。様々な国で生まれた映画を見るのが本当に好きだと思います。

けどさらに、違う国の映画制作者にとって何が興味深いのかを見るのも面白いのではと感じます。例えば、タイの映画制作者たちはタイ人だからといって、タイの映画を作るわけではなくて、例えば自国で身近な農業を取り上げて、他の国での状況を撮影してみるかもしれない。これは物事の見方の違いだと思う。つまり、ひとつの国に対しての視点の違いです。そして誰もがその視点を広げようと努力しています。私はこの映画祭はその違いを知る為のチャンスだと思っています。

それに、明確に、非常に短い時間で、とても的を絞った主題で多くの方にメッセージを届けるられる、映画はとても良い方法の一つです。もしかすると映画は観客にとって、未知の世界を一瞬で体験する手段なのかもしれません。これはただの私の想像だけど。

『FISH STORY』の様な映画は日本についての映画だという感じはしないけど、登場人物、彼らの行い、音楽をどのように感じるかなど、日本文化を反映するたくさんの要素が含まれていますよね。

iconトロントという都市をどう思いますか?

私がトロントに初めて来た時、この街を好きになるとは思いませんでした。だって、大きな都市で、人々はとても忙しそうにしているし、ビジネスライクで、フレンドリーじゃないし。実際、その後東京に住んでいた時は、トロントはとても小さく感じましたけどね。

そしてトロントに関する2つの大切な事に気付いたんです。一つはとてもたくさんの各国のコミュニティーがある事。リトルイタリー、リトルインディア、コリアタウンなど。都市自体は大きいけど、各国の都市や文化を知り、訪れることができる小さな地域がありますよね。

もう一つは、すばらしい多様性。覚えているのは、私がリトルイタリーを歩いていた時、半分以上は英語すら聞こえませんでした。ロシア語、ポルトガル語、パレスチナ語、そして日本語も。私は地球上でトロントような都市は一つもないと思います。たくさんの国の人々がいるニューヨークですが、トロントにはもっとたくさんの多様さがあると思います。そしてそれは素晴らしい事ですよね。だからこのような映画祭が必要とされるのです。

aiconSoniaさんの将来的な計画はなんですか?

私はもう数年この街に留まりたいと思っています。来年は15周年でこの映画祭にとってとても大きなイベントですし、だからこそ今年をバネに、来年はより強いインパクトを作れるように取り組んでいます。私はその為にここに残りたいと思っているんです。それに私はこの映画祭で働き続けたいと思うし、トロントはそういう意味でとても良い街だと思います。

icon何があなたとトロントという都市を結び付けているのですか

フェスティバルはトロントという都市を反映していると思います。トロントには様々な国から来た人々が居るけど、そのなかでもアジアから来た人々はとても多く、もしくは彼らの親がアジア出身であったりする。だからこの映画祭はトロントにとって、それぞれの異なった背景と、彼らの持つ異なった才能とを反映する為に、とても重要なイベントだと思います。

その役割を担う事が、私個人にとって、そして私の担う事の出来る事。この映画祭と、その中で私が実現したい事、実現出来る可能性がある事です。それが私がこの街に居る事の目的だから、私はこの街に惹かれ、自己実現の場として、今ここにいて、インタビューを通じて伝えたい事です。このインタビューだけでなく、ぜひ映画祭に足を運んで頂き、私の気持ちを共有したい、そして多くの人と出会い、絆を深めたいと思っています。

iconToronto Reel Asian International Film Festival
Canada's Premier Pan-Asian International Film Festival.
Join us for the 14th edition November 9-15, 2010.

The Toronto Reel Asian International Film Festival gratefully acknowledges the financial support of the Department of Canadian Heritage, Canada Council for the Arts, Telefilm, the Ontario Trillium Foundation, Ontario Media Development Corporation, Ontario Arts
Council and the Toronto Arts Council.
http://www.reelasian.com

icon編集後記

『マルチカルチャーの街』。トロントを一言で表すならこの言葉は良い言葉です。

ただ、トロントという街を言葉を使って表現するより、Toronto Reel Asian International Film Festivalという映画祭で、その取り上げた映画を見て頂く事で、より具現的にこの街を感じてもらえる。このインタビューを通じて、Soniaさんの伝えたい事、その想いが私達に届きました。

言葉で表すより、監督や役者の気持ちのこもった、映画というメッセージを、より多くの人達と共有したい。

トロントは映画の街、それは映画が作られる街だけでなく、映画という表現方法を使って、いかに多くの人にメッセージを届けるか、価値観を共有できるか、それが映画祭であり、映画祭自体も映画という表現方法の一つであると実感した、我々にとっても意義のあるメッセージを聞く事が出来ました。

icon注記
※Soniaさんは日本語も話せますが、取材は母国語である英語で行っております。出来る限りご本人の意志、意見を捉え、反映させるよう努めており、インタビューの趣旨として意訳を行った為、インタビューアーのコメントは削除しております。実際にはとてもリラックスした環境で、インタビューアーとの和やかな会話で行いました。

Interview Date: 2010/9/25  Interviewer: Yusaku@Reel Asian Film Festival 事務局にて  Writer: Risa, Shizuko

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