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フォーカストロント
a - Satoshi Iseki / Vo. Gu
- Takashi Iseki / Bass. Vo
- Ryuji Goto / Drums
- Yasu / Gu. Vo

"Frog Pilot Profile"
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FROG PILOTインタビューフォーカストロントHOME a
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(トロントの)街からの影響はあると思うで、英語をしゃべれない人に対する世間の風当たりもめちゃ柔らかくて『ああ、いい街やな』と

 2003年よりトロントに移り、いまなお精力的に活動を続けるロック・バンド、Frog Pilot。
トロントの魅力、音楽シーンで出会ってきた多くの友人。この約4年間のトロントでの活動がバンドの演奏力などに好影響を与えたことは疑いようがない事実だが、その影響は崇自身への内面の変化、例えば日本語の歌詞で曲を作り始めるきっかけをも与えた。
 そして2007年夏。とうとうトロントでの活動に終止符を打ち、新作にしてセルフタイトルである『Frog Pilot』と共に日本凱旋ツアー、イギリス、スウェーデン・ツアーと充実した数ヶ月が控えているバンドのリーダーである崇に話しを聞いた。
 彼の自発的な言葉の端々には、大きなステップアップを成し遂げた現在のバンドへの自信が伺え、好感を持てる。しかしそんな自発的な言葉とは裏腹に、彼らの奏でる音楽は自発的というより練られたあとが窺え興味深い。
 2007年がバンドにとって大きな意味を持つことは確かだ。

 暑い夏のトロントの昼下がり。彼はいつもの普段着と共に現れた。そして僕らはビールで乾杯後、インタビューを開始した。

aiconまずは音楽体験について。初めて音楽を聴いたのはいつですか?
「中学3年くらいにニルヴァーナにかなり衝撃を受けて」

iconそれからはどういうのを聴いていたんですか?
「ニルヴァーナの次に気に入ったのはOasisとかやったと思う。イギリスの方に興味がいって、Sex Pistolsとかをチラっと聴いとって、Ramonesとかそういうオールドスクールのパンクを聴いて、OasisとかBlurとかを聴いて、The Stone Rosesとかその辺を聴いてみたらめちゃ良くて、やっぱ古い音楽よりも今の音楽の方がずっといまだに好きやねんけど。というのも同世代の人がやってるっていうのもあるし、古いものはすでに“ありもの”でそれ以上進歩はないけど、今あるものはアルバムごとにかっこよくなっていったりするし、そういうのもあって今の音楽が好き。それでその時はちょうど流行りがOasisとかやって、そういうのを聴いていてあとはまぁ、アメリカやったらSuperchunkとか、dinasour Jr..とかThe Lemonheadsとかインディーポップロックみたいなのをずっと聴いてた」

icon同年代同世代のバンドにシンパシーとか、ライバル心とか切磋琢磨して頑張っていこうみたいな感覚はあるんですか?
「まあ実際やっぱあくまでも好きやったバンドは俺が高校生の時にあったバンドで、憧れはあるけどライバル心とかではなくて、やっぱ近づきたいやん。それでどうしようかなって思ったときにとりあえず距離縮めてみるかと。それで高校の時にとりあえずイギリスに行ってん。その時にブリットポップばっかり聴いとったから。そんで、実際行ってみたら日本で思ってるイメージよりもめっちゃ近かってんやんか。日本のクアトロでチケット5千円とかでやっているようなバンドが、イギリスのちっちゃいライブハウスで500円とかでショーをやっとって、普通にライブ行ってしゃべれるっていうのがめちゃ嬉しかった。『素晴らしいな、外国良いな! 』と思って日本もこういう音楽シーンになってほしいなと思った」

iconイギリス行って、そのあとトロント来て、そうした環境の変化によりどういう影響をバンドは受けました? トロントの街だとか、人々から影響を受けて今のバンドの方向性になっていったのか、それとも別に日本にいてもこういう音楽性に自発的になっていったと思います?
「いやー、街からの影響はあると思うで。というのも、やっぱりテレビとか」
(一同大爆笑)
「いやいや、やっぱライブに行く回数が多い。アメリカのバンドにしろ、イギリスのバンドにしろトロントにはしょっちゅうツアーに来るやん。春、夏、秋には絶対見たいバンドがこぞって押し寄せるから、それで安くライブをいっぱい見れるのはものすごく良いことやと思う。音楽をやっていく上でね」

aiconトロントを選んだ理由は?
「理由はもともと俺と兄貴はブリティッシュな音楽をいっぱい聴いとって、アメリカのインディーロック、オルタナロック(オルタナティブ・ロック)も大好きやって、それで場所を探したら…というかイギリスとアメリカの間っていうたら『あ、カナダやん! 』て。それでカナダのチケットマスターとか見ても、ええバンドしょっちゅう来とるやん、これ、楽しそうやんって。で、来てみたらいろんな意味でよかった。例えば、英語も全くしゃべれずに来た時に人のあたりが優しい。英語をしゃべれない人に対する世間の風当たりがめちゃ柔らかくて『ああ、いい街やな』と。イギリスとかはひどかったからな」

iconアシュレーと出逢ったことはどういう風に影響していますか? (注1: Ashley Ingram)
「いろいろ教えてもらったよ! もともとは誰かの友達の知り合いとかで、俺らの前のCDを聴いて『めちゃ良いやん』て言ってくれて、一回ライブを見に来てくれた。終わった後に『めちゃ良かったよ。一回一緒にやらへん? 』て言ってくれたから『じゃあ、一緒にやりましょう! 』と。それで、そん時はどういう人か全然知らんかってんけど、とりあえずやってみて、話聞いとったらものすごいプロフェッショナルであり、なんて言うんかな、一番何を言われたかって、英語でやるのもええけど、『自分ら日本語ネイティブやねんからそれもやっぱり武器になるんじゃないの? 』 っていうことかな」

icon実際その意見は今までずっと反対してきた意見だと思うんですよね
「うん。そう」

icon『音楽は英語だ』っていう思いがあったと思うんですよ
「あったよ」

iconそれを覆したわけじゃないですか。新作でも。
「うん」

iconどんな気持ちでした? 『とうとうやっちまったー! 』って感じでした? それとも…良いアドバイスだった?
「いや、日本で売っていくならもっと日本語の歌を増やしてもいいかもね。(歌を)口づさめるからね。英語だとやっぱ難しいもん」

icon英語の歌詞とかにはどんな変化がでてきました? やっぱり英語をイギリスやトロントで勉強してきたでしょう?
「うん。勉強いっぱいしたよ(笑)」

icon英語がわかるようになってくる中で、詞の変化っていうのはどんなところで感じますか? ライブとかで観客から「詞がよかったよ」とか言われます? 詞について何かコメントされることってあります?
「『あの歌何て歌ってんの? 』みたいなのはよくあるけどな。(笑)この前レコーディングで、ほら、ずっと同じ歌ばっかやるやんか? だからエンジニアとかも覚えんねんけど、“New Space”っていう歌で、You're gonna be my thrusterって歌ってんやんか。“お前は俺の原動力になる”みたいな意味やねんけど、エンジニアのやつはずーっと
You're gonna be my monsterって歌ってた」
(一同大爆笑)
「『いいやー!!! 違うなぁ!! お前歌詞持ってるし! 』思ってな。(爆笑)まぁ、けど歌詞的に変わったというよりは、発音の方が劇的に変わったと思う。日本におった時の“カタカナ英語”から、今回のアルバムではかなり発音に気を付けて直したし。こっちで売る分やから余計気をつけて作った」

iconあと、実際にライブとかをしてきて、トロントの音楽シーンの中に入ったわけじゃないですか?
「うん」

aicon崇君から見てトロントの音楽シーンって日本と比べてどんなものなんでしょう? 例えば、演奏してる人たちが楽しそうだなーって思うとか、フリーライブとかもたくさんあるから見てもらえるチャンスが日本よりあると思うんですけど。日本だと『演奏したけりゃ金払え。ノルマを払え』っていうのがあるでしょ? そういう部分で、日本の音楽シーンはどこまで発達するんだろうって僕はずっと思っているんですけどね。
「うん。ムチャクチャやなぁ」

iconでもこっちはラジオも含め、実際トロントの音楽シーンは良いと思うんですよね。どういう良さを感じます?
「うん。良いよ。あ、でも悪い部分から先言っていい? 」

「カナダの音楽シーンはカナダの音楽をサポートしよんねんやんか。だからカナダ人がCD作るときは政府が金出しよんねん。だけど、俺らはそれを受けられへんねやんか。そんで、今まで何回も話が立ち消えになっとんねん。
プロモ撮るにしても、有名な監督が一回話をくれて、『あ、やろうぜ! 』ってなったけど、『え!? カナダ人おらへんやん』ってなって、その政府の援助が受けられへんからできへんて。そういう部分でやりにくいことが多々あんねん。カナダ人がいないから。ラジオもそうやねんやん。カナダ人の音楽かけなあかんし。だから俺らは外人枠でかかるから、回数がどうしても減る。そういうのがやりにくいとこやけど」

iconトロントの良い所はやっぱりいろんな人に見てもらえるチャンスがいっぱいあることとかですか?
「それはめちゃ良いことやな」

iconトロントでずっとライブをしてきて、一緒にライブをしたバンドの人たちと仲良くなって友達になったバンドとかもいっぱいあると思うんですよね。ワーホリや学生でトロントに来ている人っていうのは、外人の友達作りたいって思っていて四苦八苦している中、羨ましがられる環境だと思うんですけど、そういう人たちといろいろ話してきて、どういう影響や楽しさがあります?
「でもそういうのは人種関係なしに、ライブ終わった後に『お前めっちゃかっこよかったよ! 』って言われたり、
『めちゃかっこいいやん! 』て言われたりするのは嬉しい。女の子からもしかり!! 」

iconトロントでもHorseshoe TavernやOpera Houseといった歴史的にも有名、かつ北米インディーミュージシャンの登竜門的な会場でライブをしましたけど、こうした経験はバンドの今後にどのように影響しますか? ライブを行ってから大分経ちますけど、どんな影響がありました?
「日本でもクアトロとか、外タレと同じステージに立つってのは嬉しいことやねん。テンションめちゃ上がるやん。そんで、そういう時大概テンション上がりすぎて失敗すんねやん。だから、次こそ失敗しない!! 」
(爆笑)

iconすごい教訓ですね(笑)
「もう何回もそんなことをやってしまっているからな。(笑)けど、今後はもう物怖じせずに、テンションも無駄に上がりすぎずにできるやろうし。やっぱ良いよ、ああいうのは」

aicon僕がフロッグパイロットのライブを見たときはパンクというか、ハードロック的でもあるけど、アクションは本当にすごいなっていつも思うんです。それと同時に今回新作を聴いてみて、意外とパンクロック的な曲ではないんだなというのがあったんですよね。特に静かな曲もあるし、ドラム自体はパンクなんだけど、それでギターはハードロック的で、全体的にもエッジがきいてるんだけど、そこまでパンクロック的ではないんだなっていう印象がありました。新作を作るにあたってコンセプトはどういったものだったんでしょう?
「今回のコンセプトは“アルバムアルバムしてないもの”を作りたかった。つまり、一貫性のないアルバムが作りたかった。

iconどうしてですか?
「過去のアルバムは全体の構成を考えて作ったけど、例えば、『一曲目はこんなんで、二曲目はこんなんがあって』みたいな。そういうのを考えながら曲を作ってたら、後々までそのイメージが抜けへんねやんか。それはそれでいいねんけど、自分的には面白みが欠けるなと。あとは、昔はCDで音楽を聴いていたけど、今はiPodとかで聴くやん。曲順入れ替わるやん。だから曲順を入れ替えてもイケるのが作りたかった。シングルの寄せ集めみたいなものを作れれば良いなと。そんで、フルアルバムにもしなかってんやん。EPやねん。6曲入りだから。だからトータルでもコンセプトはなしで、気をつけたことは英語の発音を通じるように歌う事とか」

iconどんな風に聴いて欲しいとかあるんですか?
「どういう風に聴いて欲しいかじゃなくて、聴いてちょっとでも楽しい気分になって欲しいと思う」

iconそれでは、最後に一言、今後トロントに同じように音楽をやりに来たいと思っている日本人にメッセージをお願いします。
「まず、トロントで音楽をやるにあたって、ギターをやるならギターとギターアンプ、ベースやるならベースとベースアンプ、ドラムやるならドラムセット全部必要や。だからボーカルをやった方がいい。以上!」
(一同大爆笑! )

iconとても良い終わり方だと思います(爆笑! )
「そのためには英語をしっかり勉強しろってことや。うん。それでいい。

2007年7月1日最新アルバム『Frog Pilot』をカナダで発売
7月6日にCollege×SpadinaのRancho Relaxoで夜9時からCDリリース記念ライブを行います
10月にはイギリス、スウェーデンツアー
11月には日本でもアルバム発売予定

※注1: Ashley Ingram氏
Des'ree 「you gotta be」などの世界的なヒット曲や、日本ではChara、クリスタル・ケイなども手がけた名プロデューサー。
自身も80年代にImaginationというグループで活躍。そのヒット曲「Just an illusion」を使ったマライヤ・キャリーの曲を収録したアルバムがプラチナディスクに輝くなど、世界的に活躍するプロデューサーの一人。

※注2: Frog Pilotのプロフィールについては下記を参照
iconFrog Pilot Profile

※注3: Frog Pilotのディスコグラフィーについては下記を参照
iconhttp://ameblo.jp/flighty/entry-10029083397.html

icon編集後記
Frog Pilotのインタビューに私が携わったのは今回で2回目でした。インタビュアーのnao氏とFrog Pilotのリーダーである崇くんとはこれまでプライベートでもとても仲良くして頂いていたのでとてもリラックスした、けれどちゃんとケジメのある良いインタビューになったと思います。崇くんを始め、Frog Pilotに出会ってから随分経ち、これまでの活動もずっと見てきましたので、彼らの成功の足音が今回のインタビューでしっかり聞こえてきたようで友人としては嬉しい限りです。トロントオンラインを見てる人の多くはトロントで何かを掴もう、成し遂げようとしてる人だと思います。Frog Pilotはそれをトロントで成し遂げた人たち。読者のみなさんにもこのインタビューから大きなパワーが届けばいいなと思います。同じようにトロントで頑張る日本人として、彼らの今後のワールドワイドな活動を応援してあげてください。
崇くん、naoちゃん、今回はどうもありがとう。これからも頑張っていこうね!Thanks a lot!!  Written by flighty

Interview Date: 2007/6/25  Interviewer: naoちゃん@Area Code 590にて  Assistant: flighty  Photo: Naoe Tani

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